JP STARTUPSJP STARTUPS日本発スタートアップを紹介、応援するメディア

The web magazine that introduces and supports Japanese startups

【11/14-11/18】注目のスタートアップ資金調達

Share:

2022年11月14日から2022年11月18日に発表された資金調達ニュースのうち、JP Startups(ジャパスタ)が注目する案件をピックアップしてお届けいたします。

編集部コメント

洋服・家具のシェアリングエコノミー関連事業や、Worktechの調達が多かった今週。中でも、堅実で今後の躍進が特に期待される5社の調達ニュースをピックアップ。

特にAI通訳機のポケトークについては、これまで目にしたことがある人も少なくないであろうが、カーブアウトしていたことは知らない人が多いのではないだろうか。「信長の野望」などを手がけるコーエーテクモキャピタルなどから改めて出資を受け、通訳・翻訳の幅が広がっていきそうな予感。今後スタートアップとしての成長が期待される。

資金調達

不妊治療専門クリニックや通院アプリを手がけるARCH、2.3億円を調達(2022年11月16日発表)

Credit:同社プレスリリース

医療とテクノロジーを融合した不妊治療専門クリニックtorch clinicをプロデュースする株式会社ARCHが、UTEC、ANRI、XTech Venturesより約2.3億円を調達。なお、UTEC 取締役COO坂本氏とANRIの代表パートナーの佐俣氏はARCH社の取締役に就任。

同社は2021年の創業以来、「人生の選択肢を増やす」をミッションに掲げ、婦人科・不妊治療診療に関する独自の医療機関内システム(電子カルテ等)、患者向け受診アプリ等のプロダクト開発をコア事業とし、あわせて集客・人材採用・事業戦略策定・経営コンサルなど医院開業にむけたコンサルティングも手がける。

同社がプロデュースする恵比寿の「torch clinic」は2022年5月17日に開院。予約・事前問診・決済まで専用アプリで行い院内処方を行うことで通院の負担を軽減、仕事と両立しやすい不妊治療を提供。男性不妊にも対応し、現在は毎月1,000名を超える患者が来院するという。元リリースはこちら

【関連記事】

孤独で難しい妊活・不妊治療という課題に寄り添い、日本の未来を福利厚生等を通じて支えるファミワン

仕事で忙しい時期を乗り越え、パートナーとも出会うことができ、いざ家族を増やしたいと考えた時、不妊状態にあると初めて気づく…

食品製造プラットフォームのukka、プレシリーズAラウンドで総額2.9億円を調達(2022年11月15日発表)

Credit:同社プレスリリース

この度、食品製造プラットフォームFOOVESTを運営する株式会社ukkaが、千葉道場ファンド、新生企業投資 、CARTA VENTURES、アクアクララレモンガスホールディングス、ANOBAKA、W fund、京都芸術大学Art&Bizファンドならびに金融機関からの融資により総額2.9億円を調達。

同社は、個人事業としてスタートした農産物のオーナー制度プラットフォーム「OWNERS(オーナーズ)」で2017年9月に共同代表2名が起業。試行錯誤の結果同サービスをクローズしピボット、新たに「FOOVEST」ローンチに至っている。「FOOVEST」は、国内で約30兆円のマーケットである食品加工市場において、食品メーカー向けの加工原料調達サービスとして2021年3月よりサービスを開始。全国の産地や加工会社をネットワーク化し、効率的な受発注で多くの食品メーカー企業をサポート。現在、榮太樓總本鋪、Mr.CHEESECAKE、BAKEなどと提携し、現在、関東を中心に1都14県で136店舗のショッピングセンターチェーンを展開するベイシア、関東全域にカスミ・マルエツ・マックスバリュ関東など527店舗を展開するU.S.M.Holdingsなど、大手スーパーマーケットとのプライベートブランド商品開発、コンビニエンスストアではファミリーマート向けの留型商品​を発売。今回の調達で主に採用を推進していくという。元リリースはこちら

住宅ローン比較サービスのMFS、12億円を調達(2022年11月18日発表)

Credit:同社プレスリリース

住宅ローン比較サービスモゲチェックを運営する株式会社MFSは、JICベンチャー・グロース・インベストメンツ、伊藤忠テクノロジーベンチャーズ、新生企業投資、Sony Innovation Fund、Cygames Capital、きらぼしキャピタル、NOBUNAGAキャピタルビレッジ、東海東京インベストメントおよびその他CVC1社の9社、ならびに三井住友銀行、みずほ銀行からの融資により、総額約12億円を調達。

同社は2009年7月に設立された、FintechのコワーキングスペースFINOLABに入居するFintech企業。オンライン住宅ローンサービス「モゲチェック」、住宅ローン提案サービス「モゲレコ」、オンライン不動産投資サービス「インベース」などを開発、展開。モゲチェックのサービス利用者は、2015年8月からの提供開始以降、2022年9月時点で10万人を突破。今回の調達資金で、特にモゲレコの強化を目指すという。元リリースはこちら

AI通訳機のポケトーク、16億円を調達(2022年11月14日発表)

Credit:同社プレスリリース

AI通訳機のポケトーク株式会社は、コーエーテクモキャピタル、エクスコムグローバル、DIMENSION、およびフォースタートアップスキャピタルより合計16億円を調達。累計調達額は30.1億円となる。

同社は従来ソースネクスト社の一事業としてポケトーク事業を営んできたが、2022年2月に会社分割(簡易新設分割)により完全子会社化。初代機は2017年に発売され、画像上のテキスト翻訳や同時通訳など機能を拡充してきた。今回はカーブアウトにより、日本発のグローバルスタートアップとしてさらに成長していく意欲を見せ、投資家からの調達に至っている。元リリースはこちら

ゲーム配信プラットフォームミラティブ、34億円を調達(2022年11月16日発表)

Credit:同社プレスリリース

スマホゲーム配信者数が日本最大となるゲーム配信プラットフォームMirrativ(ミラティブ)を運営する株式会社ミラティブは、MIXI、丸井グループ、KDDI Open Innovation Fund 3号、バンダイナムコエンターテインメント、セガの5社、ならびに商工組合中央金庫、三菱UFJ銀行、みずほ銀行、りそな銀行からの融資により、合計34億円を調達。累計調達額は約97億円となる。

同社は2018年2月設立。スマホアプリを通じて手軽に配信ができる、顔出しなしのプラットフォームを提供し、アクティブプレイユーザーのうち配信者比率が約30%、直近の1日の配信者のうち約40%が100日以上連続で配信を実施、ギフトの贈りあいといった経済的活動も活発に行われ、100日以上継続して配信する配信者の約70%に報酬が発生しているなど、継続して利用するユーザが多い。今回の調達でライブゲーミングへの投資を強化するとともにマーケティング施策に注力するという。元リリースはこちら

新規上場

AnyMind Group、東京証券取引所グロース市場への上場承認

AnyMind Group株式会社は2022年11月15日、東京証券取引所より、当社株式の東京証券取引所グロース市場への新規上場が承認されたことを発表。上場日は2022年12月15日(木)を予定。元リリースはこちら

【関連記事】

アジア13カ国のEC・マーケティング業界を牽引するグローバルリーディングカンパニーAnyMind、その誕生までの軌跡

人口が増え続けるアジアでは、SNSやECの成長が目覚ましい。それに対し、アジア13カ国19拠点で、インフルエンサーやブラ…