「不幸になる動物をなくしたい」
子どものころに抱いたその想いを原動力として持ち続け、業界トップの実績を誇るフレッシュペットフード事業を立ち上げた人物がいる。バイオフィリア代表の岩橋 洸太(いわはし・こうた)氏だ。
バイオフィリアは、これまで「動物」の食べる食事としてドライフードやウェットフードしかなかったペットフード市場に一石を投じ、人間も食べられるクオリティのフレッシュペットフードを開発・提供。無添加で新鮮な国産食材を中心に製造された犬用冷凍フード「ココグルメ」や猫用冷凍フード「ミャオグルメ」は、愛犬や愛猫が喜んで食べてくれると、多くのユーザーに支持されている。
そんなバイオフィリアのフレッシュペットフード事業は、どのようにして生まれたのだろうか。岩橋氏にインタビューを実施し、ペットとのエピソードや動物への想いも含めて語っていただいた。
ペットの寿命を3年延ばせる「手づくりフード」を事業化
改めて、バイオフィリアの事業内容を教えてください。
弊社は、人間も食べられるクオリティのフレッシュペットフードを開発・提供するスタートアップです。現在扱っているのは、犬向けの「ココグルメ」と猫向けの「ミャオグルメ」の2種類。人間の食事をつくるときと同じように新鮮な国産食材を使用し、食品工場で無添加調理を行うことで、安全かつおいしいごはんをお客様の愛犬や愛猫にお届けしています。これまでのペットフードは、ドライフードやウェットフードが主流でした。その市場の中に、全く新しい第三の選択肢「手づくりフード」を提供しているのが、私たちバイオフィリアです。
手づくりフードをペットに与えるメリットは、どのような部分にあるのでしょうか。
ペットの健康維持と寿命の伸長に影響があります。ある統計によれば、手づくりフードを食べた犬は、従来のペットフードを食べた犬に比べて約3年ほど長生きしたという結果が出ています。「たった3年」と思うかもしれませんが、この3年間は、飼い主とペットにとってとても大きな時間です。例えば犬の3年は、人間の寿命に換算するとおよそ10年に相当します。ペットが寿命を全うするという意味でも非常に重要な影響があるのです。
競合優位性を教えてください。
弊社製品の競合優位性は、品質の高さと実績にあると考えています。例えば、犬向けの手づくりフード「ココグルメ」の完食率は95%で食べっぷりの良さが好評です。また肉を他社商品より多めの6~7割の分量で配合しています。犬や猫にとって本当に必要な食事を最適な価格でお届けしている。この品質は、競合他社と大きな差をつけられた部分だと自負しています。
そうした点がお客様に評価されているからこそ、累計販売食数が1億食を超え、会員愛犬数が業界トップクラスの20万頭を突破することができたのだと思います。
「ココグルメ」や「ミャオグルメ」の製造は、ペットフード工場ではなく人間向けの食品をつくっている工場で行っているとのことですが、製造を引き受けてくださる工場を探すのは大変だったのではないでしょうか。
おっしゃる通り、製造を依頼する食品工場探しはとても骨の折れる仕事でした。インターネットを駆使してゼロから工場探しをスタートし、合計で40~50社ほどに声をかけたものの、ほとんどの工場がペット向けの食事を製造することに難色を示し、断られてしまいました。そんな中でなんとか前向きに検討してくださる工場が見つかっても、設備や製造フローなどの条件が合わず、泣く泣く依頼を断念することもあって。最初に製造を請け負っていただいた食品工場は、さまざまな工場に泥臭く声をかけていった先に、ようやく見つかった工場なんです。
今後は自社工場も構えていくのでしょうか?
そうですね。いずれは自社工場を開設したいです。「ペットにとってより良いものをつくる」という使命を突き詰めるのなら、やはり自社工場を持って、製品の品質向上などを徹底的に追求していきたいという想いがあります。
D2Cで展開し、お客様の「生の声」を商品に活かす
販路はホームセンターなどの小売店ですか?
いえ、弊社はD2Cでビジネスを展開しているため自社通販が中心です。ビジネスモデルとしては、製造からマーケティング、販売、カスタマーサクセスまで一貫したサプライチェーンを持っており、他社では実現が難しい細かな工夫や対応を自社で実現可能な点に特徴があります。また、ユーザーのデータや生の声を製品開発・改良にすぐに活かすことができる点も特徴の一つです。
お客様の声を活かし、どのように商品開発・改良を行ったのでしょうか。
例えば、お客様からの声をもとに、食材の大きさや調理方法に改良を加えた実績があります。以前のココグルメは、手づくりごはんの良さを実感していただくために、およそ1cmブロックのゴロゴロとした見た目のごはんを提供していました。しかし、その大きさでは、ティーカッププードルのような小型犬の子が食べづらいという声がお客様から寄せられて。そのため、粒を細かくし、小さな犬でも食べやすくなるような改良を行いました。
また、ごはんの原材料には人参も使用しているのですが、お客様から「人参が消化されにくい」という声を多数いただいたことから、人参のカットサイズをより小さくしたり、加熱時間を多くしたりといった細かな工夫も実施するようになりました。
このような改良を含め、ココグルメでは、この4年間で8回ものリニューアルを行いました。商品リニューアルはとても大変なことではありますが、私たちにはお客様に最適な商品をお届けするという使命があります。そのため、社内が一丸となって商品改良に取り組むことができ、その結果がお客様の満足度につながって、好循環を生み出すことができているのだと思います。
商品の開発・改良にあたっては、実際の犬や猫に食べてもらう機会なども設けるのでしょうか。
そうですね。やはり私たちが食べて感じることと、犬や猫が食べて感じることは違うので、愛犬たちに実際に食べてもらうことは大切だと考えています。弊社は社員が愛犬や愛猫を連れて出勤することも可能なのですが、そうした子の中には、試食部長と呼ばれているワンちゃんもいるんですよ。
また、お客様と一緒に製品をつくっていくことも大切にしており、「ココグルメごはん開発部」と名付けた500名ほどのお客様から意見をいただきながら、より良いフレッシュフードをお届けできるよう日々検討を重ねています。
中学時代、悲惨な事件をきっかけに「動物の幸せ」を願うように
ここからは、創業に至るまでの岩橋さんのご経歴をお聞きかせください。まず、岩崎さんにとって、ペットは昔から身近な存在だったのでしょうか?
身近な存在でしたね。動物と暮らし始めたのは小学1年生のころで、最初はハムスターをお迎えしました。その子がすごく可愛くて。2~3年の間に合計10頭ほどのハムスターと暮らしました。
犬や猫は、飼っていなかったのですか?
いえ、一緒に暮らしていましたよ。実家では現在も猫と暮らしていて、犬は私が小学6年生のころにミニチュアダックスフンドの「リヴ」、中学2年生のころに「ぴの」を家族として迎え、一緒に暮らし始めました。2頭ともすでに亡くなってしまったのですが、私にとっては本当に大切な存在でした。
愛犬の存在があってこそ、現在の事業が生まれたということでしょうか。
そうですね。リヴやぴのの存在とともに、大きく二つの経験が影響しています。
一つ目は、福岡県猫虐待事件です。私が中学生だった2002年、子猫を虐待し、その様子をインターネットの匿名掲示板で実況中継していた男が逮捕されるという事件が発生しました。私はこの事件を親から聞いて知ったのですが、本当にショックを受けてしまって。事件の内容を知った日は、こんなにかわいくて無垢な存在を、どうして非道なやり方で虐待できるのかと、一日中泣いて苦しい気持ちになったのを今でもよく覚えています。この事件をきっかけに、私の人生の価値観が大きく変わりました。将来は、不幸な目に合う動物を絶対になくしてみせる。そんな強い想いを心のうちに抱くようになったのです。
二つ目のきっかけは、愛犬の死を経験したことです。ずっと可愛がっていたリヴとぴのが、私が起業した後に病気で立て続けに死んでしまったんです。2頭が亡くなった直後、私は自分の育て方が悪かったのではないか、起業資金として貯めていたお金をもっと2頭のために使うことができたのではないかと、自分を深く責めてしまいました。そのとき、思い至ったのです。ペットロスの原因は、愛する家族の死そのものよりも、飼い主が自分の家族であるペットに何もしてあげられなかったことへの後悔からくるのではないかと。そのことに気が付いたとき、フレッシュペットフード事業の構想が生まれて。この気づきはきっと、リヴとぴのが私に与えてくれた最後の贈り物なのだと信じながら、ペットと人間が一日でも長く幸せに暮らせる世界をつくろうと力を注いでいきました。
中学生のころには、将来は動物に関わることをしようと決めていたとのお話でしたが、そのときにはすでに起業をイメージしていたのですか?
いえ、自分で会社を興すことは考えておらず、当時はなんとなく政治やボランティア活動などを通じて社会の仕組みを変えられないかなと思っていました。動物への想いと、仕事や就職といった将来の進路が自分の中で結びついていなかったんです。そうした想いを抱えながら大学で経済学を学んでいくうちに、経済の仕組みを使えば、社会課題を解決に導けることに気がついて。それで、いずれはペット領域でビジネスをつくり、経済の力で世の中の仕組みを変えようと心に決めました。
新卒入社の証券会社でIPO支援業務を経験
大学卒業後、どのようなキャリアを歩んだのですか?
大学を卒業後は、新卒でSMBC日興証券に入社しました。大学でビジネスをつくることに興味を持ちつつもすぐに起業しなかったのは、大学を出たばかりの自分には、まだ起業を実現できる力も経験もないと自覚していたからです。まずは社会に出て、企業で経験を積んでから起業しようと考えていました。そのためにも、自分自身を大きく成長させることができ、ビジネスに欠かせないお金の動きに携わることのできる、金融業界を就職先に選んで。数ある企業の中でも、ご縁のあったSMBC日興証券に入社することを決めました。
SMBC日興証券では、どのような仕事を?
これがとてもラッキーなことに、未上場企業の上場準備・支援業務に携わることができました。私はリテール部門の総合職として入社したのですが、最速で経験を積みたかったことから本社勤務を志望していました。総合職で本社勤務の辞令をいただくのはそう簡単なことではありません。そのため、入社前後から、取得が推奨されていたさまざまな資格試験で満点をとるなど、自分がいかに使える人間かをアピールして本社勤務を狙っていました。
その結果、無事に本社配属が決定。IPOの支援を行う部署に所属することが決まり、さまざまな経験を積ませてもらいました。
IPO支援業務で経験したことの中で、現在の事業に活かせていることはありますか?
大きく二つあるのですが、一つ目が、業務内容を通じて会社の仕組みを理解できたことです。IPOを実現するためには、東証の審査を通過しなければなりません。東証はIPOを希望する企業の継続性やガバナンスを厳しく審査していきますから、その準備をご支援させていただくことで、企業の設立の仕方や体制のつくり方などを学ぶことができました。今現在、自分で会社経営を行う上で大きく役立っています。
二つ目は、社会課題の解決を目指すスタートアップの起業家を目の当たりにできた点です。社会課題の解決に並々ならぬ熱量を注いでいる諸先輩方を見て、自分の意識が大きく切り替わりました。特に入社1年目の冬に拝見したユーグレナ代表 出雲さんのプレゼンテーションは、本当に良い刺激になりました。ミドリムシで世界の貧困や栄養失調、エネルギー問題を解決するという出雲さんの圧倒的な意志の強さに、私自身も「こういうことをやりたい」と思うことができて。起業に向けて具体的な準備を進める大きなきっかけになりました。
それから何年後に起業されたのですか?
その出来事の約4年半後ですね。本当は入社3年で起業するつもりで、あらゆる支出を抑えてコツコツと900万円の資金も貯めていました。しかし、いざ会社を興そうとすると、どうしても「こんなに実力のない自分でいいんだっけ?」と足踏みしてしまって。その結果、想定よりも遅いスタートとなってしまいました。
足踏みの状態から思い切って起業することができたのは、何がきっかけだったのでしょうか。
会社の先輩に紹介してもらい、私と同じような経歴で起業された方と個別にお話しできたことが大きなきっかけでした。その方に起業に対する疑問や不安を尋ねる中で、「絶対大丈夫。起業がたとえ失敗したとしても、岩橋さんのプラスになる」「万が一うまくいかなくても、日本であればそれなりの働き口は見つかり生きていける。死ぬことはない」という言葉で背中を押していただいて。それでようやく、起業に向かうことができました。
4回の失敗を経て、現在のフレッシュペットフード事業にたどり着く
起業後は、現在のフレッシュペットフード事業を最初から手がけていたのですか?
いえ、最初は別の事業を行っていました。動物の殺処分を減らしたくて、犬や猫の命を大切にしているブリーダーと、動物を家族として迎え入れたい飼い主を直接結びつけるプラットフォームを立ち上げたんです。当時はこの事業でプラットフォーマーとして業界の内側から業界全体を変えることを構想していました。例えば、保護犬や保護猫の子たちもそのサイトに掲載すれば、飼い主さんが、保護犬・保護猫という区分を意識することなく、保護犬・保護猫をお迎えすることが当たり前の世界にできる、その結果、殺処分を減らし、多くの命を救えると思っていました。でも、この事業はあまり伸びなくて。事業の難しさを痛感しました。
事業がうまくいかなかった理由を、どのように分析していますか?
最も大きいのは、先行企業がいたこと、そして市場規模をしっかりと見極められていなかったことにあると思っています。10年も続けていれば業界トップの座を獲得する事業に成長できたかもしれないと思うのですが、それほど膨大な時間をかけたとしても、ビジネス規模として社会を大きく変えられるほどのインパクトにはならないだろうと思いました。動物を取り巻く社会の仕組みを根本から変えたいのに、一部の改善にしかならないだろう、と。そのため、この事業はスタートから3ヶ月で見切りをつけ、次の事業へとピボットしました。その後、社会を変えるためには大きな事業をつくらなければならないという想いのもと、家族であるペットの写真を保存できるアルバムアプリやコミュニティ事業など、四つほど事業を経て現在の事業にたどり着きました。
芽が出なかった事業とフレッシュペットフード事業の違いは、どこにあったのでしょうか。
難しいですね。ポイントはたくさんあるのですが、ビジネスとして成立するような市場を選べたかという部分が大きいような気がしています。事業をつくるとき、起業家の理想を追うことも大切なのですが、事業が成立しなければ意味がありません。スタートアップは1%の確率を当てに行くような世界なので、成功の可能性を少しでも上げるためにも、市場があるところで事業を展開したほうが良いと今の私は思っています。理想の世界をつくることに直接結びつくけれども収益化が難しい事業は、会社が大きくなってからチャレンジすればいいのです。
IPOとグローバルを視野に。事業拡大で理想の社会を実現したい
バイオフィリアの今後の展望を教えてください。
現在は飼い主さんと愛犬、愛猫の「1:1」の愛情を軸とした事業を手がけており、多くのお客様からの感謝が毎日届き、とてもやりがいがありますが、ここだけに満足することなく、いずれは事業を通じて「すべての動物の幸せ」に貢献していきたいと思っています。現在も少しずつですが、まだ食べられるにも関わらず販売できなくなってしまったココグルメ・ミャオグルメを寄付するなどして、保護犬猫の支援につなげる「わににゃるプロジェクト」を手がけています。フレッシュペットフード事業を大きくすれば、このプロジェクトに投入できる金額も増えます。いずれは上場して私自身の資産を大きくし、ソフトバンクグループの孫さんやMicrosoftのビル・ゲイツさんのように寄付を行うことで、会社と個人の両面からすべての動物が幸せに暮らせる社会をつくっていきたいです。
いずれはIPOも視野に入れているのですね。
そうですね。やはり世界を変えるためには、会社が大きくなる必要があると思っています。動物の世界に国境はありませんから、ココグルメを世界で最も愛されるブランドにしたいという想いもあるので、IPOはもちろん、グローバル進出も見据えています。
ここまでお話を伺ってきて、子どものころに抱いた純粋な想いを大人になるまで持ち続け、事業化までたどり着くことができた胆力を感じました。岩橋さんのような方は、そう多くはないように思います。
ありがとうございます。私は本当に動物が大好きなんです。彼らは人間が持っていない素晴らしさを持っています。こんなに無垢で純粋な存在はいません。そんな動物たちが、人間の手で不幸になってしまう世界があってはならないと、本当に心から思っています。たとえ自分の子どもが生まれたとしても、この想いは消えないでしょう。これからも、私は動物とともに生きていくのだと思います。
ペットとともに働けるオフィスをつくった理由
貴社は、ペット同伴でオフィスに出勤したり、ペットの体調が悪いときにはリモートワークをしたりすることができると伺いました。
そうなんです。2020年秋ごろから愛犬愛猫同伴の出勤が可能な仕組みを整えました。曜日によって犬の日と猫の日を分けて同伴出社可能にしています。
ペットとともに働くという仕組みは、日本ではなかなか珍しいものかと思います。制度を整える上で意識したことは、何かありますか?
動物と人間が一緒に過ごせる空間をつくりつつ、会社としての発展性も維持していくことを大切にしています。私たちがミッションとして持っているのは、「動物と人間の壁をなくす」ということ。私たちの取り組みから社会にメッセージを発信し、理想の世界をつくることにつなげていきたいという想いがあります。そのためにも、トラブルが起こらぬようルール設定を行うなど、きれい事だけではない現実的な部分の設計もしっかり行いました。このオフィスは私たちの想いの象徴なんです。
貴社で活躍している方の特徴と今後ジョインしてほしい方のイメージがあれば、教えてください。
弊社では、動物に対する想いが強く会社のビジョンに共感してくださっている方と、チャレンジングにビジネスの拡大と向き合っていく方の2種類の人材が活躍しています。前者のカラーを持つ方は、お客様に対して共感をベースに接してくださったり、動物のためになることであれば、手間暇を惜しまずに良いものをつくるという姿勢があり、事業に大きく貢献されている方が多い印象です。一方後者のカラーを持つ方は、ともすると理想先行型になってしまいやすい弊社の中で、現状を踏まえながら、ビジネスとして発展させていくための仕組みづくりの部分で力を発揮してくださる方が多いように思います。二つのカラーを持つ方が、それぞれバランス良く溶け込んでいるのが弊社の特徴です。
今後は、ご自身の専門性を活かしながら、新しい領域にチャレンジしたい方にぜひ来ていただけたらと考えています。弊社は今後、通信販売だけでなくリテール事業を新たな柱として注力していく予定で、海外事業も手がけていきます。そうした新しい事業に挑戦してみたいという気概のある方とお会いできたら嬉しく思います。
プレシード・シード期のスタートアップに、応援メッセージをいただけますか?
スタートアップをやっていると、苦しい時期を経験することもかなりあるかと思います。自分たちの掲げているポリシーについて、「そんなの続くわけがない」「実現するわけがない」と心無い言葉をかけられることもあるかもしれません。
でも、皆さんが手がけるサービスにおいて、その市場のことを一番理解しているのは起業家自身だと思います。自分の中で確信があり、「このサービスはいける」と心から思っているのであれば、現在注力しているサービスと市場を信じて、頑張っていただきたいです。苦しみながらチャレンジをし続けた先に、絶対に花が開くときがくると思います。
最後に、読者へのメッセージをお願いいたします。
スタートアップは非常に苦しい場面に遭遇することが多い組織です。そのため、スタートアップに転職した直後は、苦しさを感じることがたびたびあるかもしれません。そういうときこそ、スタートアップに入ろうと思った目的やご自身の想いを大切にしていただきたいなと思います。
私自身、動物への強い想いがあったからこそ今日まで事業を続け、拡大させることができました。一人ひとりの想いが積み重なった先に、この世界が良くなっていくのだと信じています。
スタートアップの門を叩く際、多くの方はそれぞれ感じている課題感や理想の世界を心に抱いて入社されると思うのですが、その想いをずっとなくさずに頑張っていただきたいです。仕事で世界を良くするのだという想いの炎を燃やし続け、大切にしていただけたらと思います。
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