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【7/14-7/20】注目のスタートアップニュース・資金調達情報

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2023年7月14日から2023年7月20日に発表されたスタートアップニュース、資金調達情報のうちJP Startups(ジャパスタ)が注目する案件をピックアップしてお届けいたします。

編集部コメント

Web3関連の調達ニュースが多かった今週。製造業などデスクレス業界のDXは毎週のように調達ニュースが出るようになった今年だが、今週は建設業現場DXのフォトラクションが7回目の調達を実施。本ラウンドは17億円で、総額は約38億円となる。2社目は、老舗冷凍機屋の三代目が立ち上げた冷凍スタートアップ。国内唯一の特殊冷凍機の専門商社としデータ管理まで取り扱うとのことで大変面白く、注目したい。

Angel Bridgeが2号ファンドで100億円に。ますます相談が集まりそうだ。シード特化のYazawa Venturesでは創業前後での企業相談会を実施するという。スタートアップエコシステムはこの数年で本当に急成長している。

スタートアップニュース

シード特化VCのYazawa Ventures、創業前後スタートアップ向けの事業相談・出資相談会「YAZAWA Pitch !!」を8月8日に開催(2023年7月18日発表)

Credit : 同社プレスリリース

シード特化の独立系ベンチャーキャピタルであるYazawa Venturesは、世界に大きくインパクトを与える創業前後のスタートアップへの出資相談機会および壁打ちメンタリングを行う「YAZAWA Pitch !! 」を開催することを発表した。

Yazawa Venturesは「働く」の変革にかかわる領域のスタートアップへ出資を行う独立系シード特化のベンチャーキャピタルファンド。投資領域は、主に企業や組織におけるDXや業務効率化を含めた働く環境を構造から変革するスタートアップ、およびテクノロジーを軸にした「個」の多様な活躍を推進するスタートアップ、ヘルスケアや教育及び女性の社会活躍における課題の解決に挑むスタートアップなどを中心としている。

「YAZAWA Pitch !!」では、パートナー矢澤氏が創業前後のスタートアップに対して、出資検討、事業の壁打ちのほか、事業相談や課題などの幅広い相談が可能。簡単な書類選考を行い、通過した数名の起業家には1on1のピッチのチャンスが与えられ、ピッチ終了後には壁打ちメンタリングの時間が設けられる。イベントの詳細はこちら。元リリースはこちら

イベント概要

  • 日時:2023年8月8日(火)13:00~14:00
  • 形式:オンライン@Zoom
  • 内容:出資検討、事業の壁打ち、その他
  • 応募締切:2023年7月31日(月)23:59
  • 申し込みURLhttps://forms.gle/HNmLoYZAXByGwxgv9

独立系VCのAngel Bridge、100億円規模の2号ファンド「Angel Bridge Unicorn Fund2号」を設立(2023年7月19日発表)

Credit : 同社プレスリリース

シードからアーリーステージのスタートアップを主な投資対象にするAngel Bridge株式会社は100億円規模の2号ファンド「Angel Bridge Unicorn Fund2号」の募集を完了し、運用を開始したことを発表した。

Angel Bridgeは、「資金を正しく投下し、正しく働かせ、日本発のメガベンチャーを多数生み出す」というミッションを掲げ、日本のGDPに大きく貢献することを目指している。投資先スタートアップの状況・ステージに応じて、組織(ヒト)、事業(モノ)、ファイナンス(カネ)、経営のPDCAサイクルの四つの側面からハンズオン支援を行い、起業家との対話を通じて、各投資先のニーズをくみ取りながらオーダーメイド型のサポートメニューを提供。世界トップクラスのプロファームにおける経験を持つメンバーで構成されたチームを特徴とし、高度かつスピード感のある遂行力と多方面へのネットワークを武器に、起業家を強力にバックアップする。

2号ファンドでは、大手機関投資家をLPとして迎え、これまでと同様に日本の経済を牽引するようなスタートアップを創出すべく、資金および投資先への手厚いハンズオン支援を提供していくという。また、すでに11社27億円の有望なスタートアップ企業へ投資を実行している。元リリースはこちら

ファンド概要

  • 投資ステージ:シード / アーリーを初回投資ステージの主な対象とする
  • 対象事業領域:大学発ベンチャー / ディープテック / ITサービス等
  • 投資金額:初回 1千万円~5億円、累積ベース 最大20億円、追加投資も積極的に実行
  • リード・フォロー:リードがメイン、フォローも一部可
  • 投資決定に要する時間:1~2ヶ月

資金調達情報

【ラウンド不明】建設業向けBPaaS「Photoruction」を提供するフォトラクション、17億円の資金調達を実施(2023年7月19日発表)

建設業向けのBPaaS(SaaS + AI-BPO)「Photoruction(フォトラクション)」の開発および運営を行う株式会社フォトラクションは、IFAC合同会社(福井コンピュータホールディングス株式会社のコーポレートベンチャーキャピタル)、SMBCベンチャーキャピタル株式会社をリード投資家とし、新規投資家、既存株主を引受先とした第三者割当増資を実施。あわせて株式会社商工組合中央金庫からの融資も含め、総額約17億円の資金調達を実施した。これにより、累計調達額は約38億円となった。

建設業では2024年4月に「働き方改革関連法」が適用され、時間外労働時間に罰則付きで上限が設けられるため、生産性向上が差し迫った課題となっており、各社ともテクノロジーへの投資が盛んに行われている中、フォトラクションは、2017年11月より建設現場の生産性を向上する建設業向けSaaSとなる 「Photoruction」 を提供している。2022年10月より「検査の準備」「施工計画書の作成」「工種別黒板管理」などの建設業独自の業務プロセスを標準化するAI-BPOサービス(建設BPO)の提供を開始し、SaaSとAI-BPOを組み合わせてSaaSからBPaaSへと進化することで、建設生産をテクノロジーで標準化し、業界課題を解決する建設プラットフォームへと進化させた。現在では大手ゼネコンをはじめ20万を超える建設プロジェクトで導入されている。

今回の資金調達により、今後さらなる産業貢献と売上成長率を継続するため、「プラットフォームへ進化」「バリューチェーンの拡大」「オペレーションの増強」「リレーション基盤の強化」といった四つの成長投資としてプロダクトとテクノロジー、およびそれを実現するための組織と人材に投資をするという。元リリースはこちら

【シリーズB】特殊冷凍テクノロジーの「デイブレイク」、20億円の資金調達を実施(2023年7月19日発表)

特殊冷凍を軸としたサービスを展開するデイブレイク株式会社は、モバイル・インターネットキャピタルをリード投資家として、環境エネルギー投資、パナソニックくらしビジョナリーファンド、SMBCベンチャーキャピタル等を引受先とした第三者割当増資に加え、三井住友銀行、りそな銀行等の金融機関6行からの融資も合わせて、総額20億円の資金調達を実施した。

デイブレイクは「作り手から食べ手までのより良い未来を創造する」をミッションとし、特殊冷凍機に特化した国内唯一の専門会社として2013年に創業。特殊冷凍テクノロジーとビックデータの両面から食の新しい可能性を提案、これまで冷凍が難しかった食材の冷凍を可能にすることで、食品ロスの防止や、生のままでは流通が難しかった商品の販路拡大などを実現してきた。特殊冷凍食材「アートロックフード」、特殊冷凍テクノロジーを活用した「Freezing as a Service®(Faas®)」を展開し、2021年10月には、自社開発の特殊冷凍機「アートロックフリーザー」を発売、1年半で400社以上に導入されている。

世界的にも、日本の冷凍食品の品質は評価され、高品質な商品を生みだすことができる日本の冷凍テクノロジーへの注目も年々高まっている中、今回の調達によって、特殊冷凍機のノンフロン化やIoT機能、プロフェッショナル人材の採用、国内拠点の立ち上げ、事業拡大や、世界中の食のサーキュラーエコノミー実現に向けた海外進出などを加速していくという。元リリースはこちら