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【12/2-12/9】注目のスタートアップ資金調達

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2022年12月2日から2022年12月9日に発表された資金調達ニュースのうち、JP Startups(ジャパスタ)が注目する案件をピックアップしてお届けいたします。

編集部コメント

ライドシェアのNearMeがいよいよシリーズB。渡航制限解禁に伴い、MaaSと観光産業DXがどう跳ねるか、2023年は気になるところだ。

この数ヶ月調達ニュースを見てきたが、方向性としては概ね3分岐。
同週の調達案件を交えて示すと、日本で個人事業主の定着を目指すSollective、TikTokマーケティング支援のNateeといった「Z世代向けサービス」(Web3、メタバース含む)、介護・保育DXのGiverLinkやEMC Healthcare、製造業現場DXのエイトス、検針DXのアシオットといった「特定第一次産業のバーティカルSaaS」、営業DXのCo-Growthといった「全業種向けバックオフィス・CS効率化SaaS」。IPOに向けて堅実なのはBtoBの売上が立てやすい三つ目であったが、一つ目、二つ目が着実に増加してきており、レッドオーシャンにはなるが基盤が充実していくというのが足元の傾向になりそうだ。

近々来年のトレンドキーワードについてコラムを公開予定だが、編集部としても上記を頭に入れておきながら来年の調達動向を見据えたい。

※リリース内でラウンド明示ないものもあるが調達総額順に編集部判断でプロット

Series A

製造業現場DX「Cayzen(カイゼン)」のエイトス、プレシリーズAで1.2億円を調達(2022年12月2日発表)

Credit:同社プレスリリース

製造業を中心とする非デスクワーカー向け業務改善提案クラウド「Cayzen(カイゼン)」を開発・提供するエイトス株式会社が、既存株主のジェネシア・ベンチャーズに加え、HAKOBUNE、NOBUNAGAキャピタルビレッジ、MTG VenturesからプレシリーズAで1.2億円を調達。累計調達額は約1.8億円となる。調達資金は、機能強化のための開発費とCS体制強化に充てるとのこと。

同社は2019年9月に愛知県で設立。もともとは製造業現場における課題をボトムアップで回収するというベースで事業を進めていたが、現場の改善活動と経営目標をリンクさせ、対策実行をフォローするほか、脱炭素・ESGに向け、ボトムアップで省エネに向けたアイデアを回収するフェーズへ進化。元リリースはこちら

メーター検針DX「A Smart(エースマート)」のアシオット、プレシリーズAで1.8億円を調達(2022年12月7日発表)

Credit:同社プレスリリース

AIoT技術を通じたメーターの自動検針サービス「A Smart」を展開するアシオット株式会社が、UB Venturesから約1.8億円を調達。調達資金は、プロダクト開発や販売・サポート体制強化のための人材採用に活かす。

同社は2020年6月設立。一般家庭における電気メーターにおいては自動遠隔検針が進んでいるが、工場や商業施設などの水、ガスなど、スマート化が進んでいないメーターはまだ数多く存在し、メーター間の移動含めアナログな対応が続いている。A Smartではアタッチメントにより既存メーターの自動遠隔検針化を行い、さらにクラウドでデータ管理する2段構成でサービスを展開。リリースでは、ジヤトコ プラントテック、日立建機など、導入済企業からもユーザーボイスが寄せられている。元リリースはこちら

EC保証「proteger」を展開するKiva、シリーズAで約4.5億円を調達(2022年12月7日発表)

Credit:同社プレスリリース

EC保証オプション「proteger」を提供する株式会社Kivaが、SBIインベストメントをリード投資家とし、ココナラスキルパートナーズ、SMBCベンチャーキャピタル、Arbor Ventures、メディアジーン、ALL STAR SAAS FUND、New Commerce Ventures、Plug and Play JapanなどからシリーズAで総額約4.5億円を調達、ラウンド累計総額は約5億円となる。今回の調達資金はサービスと開発に投入予定。

同社は日本で初めてECサイト向けに即日開始可能な組み込み型保証を提供。コロナ禍の影響もあり拡大傾向にあるEC市場に対し、追いついていない延長保証を簡単に導入できるようにし、消費者が安心してEC購買を行える環境を整備する。若き起業家である野尻氏のストーリーはJPStartupsのインタビューでチェック。元リリースはこちら

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Series B

ショートムービー・マーケティング支援のNatee、約4.2億円を調達(2022年12月7日発表)

Credit:同社プレスリリース

ショートムービーに特化したクリエイター共創型マーケティング事業を展開する株式会社Nateeが、既存投資家のXTech Ventures、キュービックベンチャーズに加え、ベネッセホールディングス、リヴァンプ、静岡キャピタル、GMO NIKKO、個人投資家複数名のほか、金融機関からの借入により約4.2億円を調達。第三者割当増資による累計調達額は4.82億円となる。調達資金は採用、開発強化に活かす予定。

同社は 2018年11月1日設立、「人類をタレントに!」をミッションに掲げ、ショートムービー投稿型SNSのTikTokを中心に、ブランドとクリエイターの共創マーケティングを企画・支援してきた。トップクリエイターだけでなくミドル層にも焦点を当てる方針であり、クリエイターデータベース「Edition」の開発にも注力をしていくという。また、バーチャル領域への進出や、今回出資に加わったベネッセホールディングスとの提携でクリエイタースクールの開始なども検討を進めているという。元リリースはこちら

相乗MaaSのNearMe、シリーズB ファーストクローズで約7億円を調達(2022年12月8日発表)

Credit:同社プレスリリース

「シェアによって、お得でスムーズ」な移動体験を提供するスマートシャトル®を展開する株式会社NearMeが、JICベンチャー・グロース・インベストメンツ、DBJキャピタル、三井住友海上キャピタル、イノベーション・エンジン、ベクトルなどから、シリーズBファーストクローズにて総額約7億円を調達した。累計調達額は約16億円となる。調達資金はサービス認知に向けたマーティング、採用に活かすという。

同社は2017年7月18日設立、シェアリングエコノミーのMaaS領域からスタート。乗り合いの規制解禁に伴い、タクシー等の乗り合いサービスを発展させ、独自AIでルーティングの最適化技術を開発。少人数かつ誰が乗車したか追跡可能なスマートシャトル®︎として展開し、サービスラインナップとしては、2019年より開始した空港送迎用のnearMe.Airport(ニアミー エアポート)(全国13の空港とその周辺都市をドアツードアで結ぶドアツードアサービス)、東京都内および千葉県全域のゴルフ場を送迎するnearMe.Golf(ニアミー ゴルフ)」など対象シーンを拡大している。元リリースはこちら

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