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【11/28-12/2】注目のスタートアップ資金調達

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2022年11月28日から2022年12月2日に発表された資金調達ニュースのうち、JP Startups(ジャパスタ)が注目する案件をピックアップしてお届けいたします。

編集部コメント

製造業、不動産、医療など堅実な業種での調達をピックアップ。学校や企業で特定の知見を積んできた人が創業する事例が増えている。特に製造業SaaSのSceneはインド出身のビジャヤン氏が日本法人を設立したもので、海外技術者の日本参入は日本にとって明るいニュースであろう。

ウフルは2020年12月の20億円調達以降、調達金額は開示していないが、調達ニュース自体は度々出しており、調達を進めているようだ。

Seed

組立工程の情報伝達を3D資料で効率化する Scene、 シードラウンドで1.1億円を調達(2022年11月30日発表)

Credit:同社プレスリリース

3D CAD データの二次活用により組立工程の情報伝達を効率化するScene株式会社が、シードラウンドで、サイバーエージェント・キャピタル、グリーベンチャーズ、京都芸術大学 Art & Biz ファンド、グロービス(G-STARTUPファンド)、ミナミインキュベート、90s、個人投資家の大冨 智弘氏、ナリン・アドバニ氏 (Nalin Advani)より、累計1.7億円を調達。エンジニア採用を加速するという。

同社は2019年12月設立、「新しいものを創造する人が、デジタル技術を最大限に活用できる世界を作る」というミッションのもと、インド出身のビジャヤン・スワティナト氏が立ち上げた。製造業向けの3D CAD中心の資料作成ツールSceneの開発・運営を行う。グリーベンチャーズは、Sceneはハードウェア産業におけるFigmaやCanvaとなりうるツールであるとコメントしている。元リリースはこちら

Series A

不動産売買のオンライン取引プラットフォームのGOGEN、プレシリーズAで3億円を調達(2022年12月1日発表)

Credit:同社プレスリリース

不動産売買に特化した電子契約サービスRelease(以下、レリーズ)、手付金が不要となる住宅購入支援サービスゼロテの開発・提供等を展開するGOGEN株式会社が、SBI 4+5ファンドより3億円を調達した。リード投資家となったSBIからは、不動産売買の周辺における様々なプレイヤーとの連携の面で同社を支援していくとコメントを寄せている。今回の調達資金は開発、採用の促進に用いられる予定。

同社は「あたらしいやり方で、人々によりよい不動産を」をミッションに、2022年2月に設立。代表の和田氏は日鉄興和不動産株式会社に新卒入社し、業界での知見をためてから起業に至っている。BtoBtoCの不動産取引プラットフォーム提供を目指す中、第一弾として2022年8月にローンチされたレリーズでは契約を電子化。本サービスを介した不動産売買流通総額(GMV:Gross Merchandise Value)は5,000億円相当であるとみられるという。元リリースはこちら

メタバース教育のSOZOWが約4.3億円を調達(2022年11月30日発表)

Credit:同社プレスリリース

SOZOW株式会社は、シリーズAでHIRAC FUND、STRIVEをリード投資家とし、DBJキャピタル、Z Venture Capital、鎌倉投信、テレビ朝日ホールディングス、セゾン・ベンチャーズ、グローブアドバイザーズベンチャーズ、サツドラホールディングス、Z Web3ファンドの10社及び個人投資家1名より総額約4.3億円を調達した。今回の調達で採用、事業拡大を強化する。

同社は「ボーダーのない自由な世界へ〜人類を地球市民へ〜」をパーパス、「好奇心と可能性を解き放ち、未来をSOZOWする学びの生態系をつくる」をビジョンに掲げ、2019年6月に設立。​オンライン習い事SOZOW PARK(パーク)、フリースクールSOZOW SCHOOL(スクール)を展開。青山スタートアップアクセラレーションセンターやICCでも受賞している。2022年11月1日にGoVisions株式会社からSOZOW株式会社へ社名変更し、それに伴いサービス名も一部変更となっている。元リリースはこちら

医療データ利活用のYuimedi、4.5億円を調達(2022年11月30日発表)

Credit:同社プレスリリース

医療データ利活用プラットフォームを開発する株式会社Yuimediは、千葉道場ファンド、Nissay Capital、D4V、Coral Capital、DG Daiwa Ventures、Incubate Fundを引受先として、プレシリーズAで総額4.5億円を調達。また、シリコンバレー有数のアクセラレータであるAlchemist Acceleratorが提供するアクセラレーション・プログラムに3例目で採択、今後本格的に米国進出する予定。

同社代表のグライムス英美里氏は、薬剤師免許取得後、武田薬品工業、マッキンゼーアンドカンパニーを経て、2020年11月にYuimediを創業。電子カルテを代表とする日常の診療行為等で取得される医療データ(「RWD」=リアルワールドデータ)をノーコードでクレンジングできるソフトウェアYuicleanerを開発・提供している。元リリースはこちら

金額不明

企業や自治体のDX推進「CUBE 01」のウフル、Salesforceより7回目の調達(2022年11月28日発表)

カーボンニュートラル関連サービス「CUBE for environment」、スマートシティ関連サービス「CUBE for Society」、ウェルビーイング関連サービス「CUBE for Life」などの企業、自治体DXサービス群「CUBE 01」を提供する株式会社ウフルが、Salesforceから7回目の調達を行った。同社は2008年よりSalesforceのパートナー事業を開始、Salesforce Net Zero Cloudの日本企業への導入や、デジタル田園都市国家構想の実現のためにSalesforceのプラットフォームを活用するなど、日本全国のSalesforce導入支援を行ってきた。元リリースはこちら。