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【11/21-11/25】注目のスタートアップ資金調達

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2022年11月21日から2022年11月25日に発表された資金調達ニュースのうち、JP Startups(ジャパスタ)が注目する案件をピックアップしてお届けいたします。

編集部コメント

調達リリースは少ない週であったが、電力、医療、上場準備と堅実なカテゴリでの調達が見られた。
國光氏率いるVRゲーム開発のThirdVerseは、前澤氏率いるMZ Web3ファンドをリード投資家とする大型調達を発表。ヘッドマウントディスプレイについてはMetaのConnectが秋に開催されたばかりだが、メタバースについてはギアの普及率に引き続き関心集まる。ファンダムと相性の良いゲームやスポーツ領域はDAO、P2Eと共に語られることが多いが、FTXに端を発するCryptoの動きにWeb3市況がどう変動していくか市場は注視するフェーズにあるだろう。

Series A

事業用EV特化型・充放電システムのYanekaraが1.6億円を調達(2022年11月24日発表)

Credit:同社プレスリリース

事業用EVの充放電を制御することに特化したハードウェアとクラウドソフトウェアを開発する株式会社Yanekaraは、東大IPC、31VENTURES Global Innovation Fund 2号、ディープコアより1.6億円を調達。

同社は2020年6月に設立された東京大学発スタートアップ。「地球に住み続ける」をミッションに掲げ、屋根からエネルギー自給社会の構築を目指し、一基で複数台のEVを太陽光で充電することのできる充放電機器YaneBoxと、遠隔制御可能な普通充電コンセント「YaneCube」、それらを群制御することのできるクラウドシステム「YanePort」を開発。これまで東大IPCのアクセラレーションプログラム「東大IPC 1st Round」や、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のNEDO Entrepreneurs Program(NEP)、新エネルギー補助金フェーズBなどに採択され、支援を受けてきた。

従来、電力消費側であった事業者や消費者も発電側に回ることを助け自給自足を加速させるほか、再エネの更なる導入促進、及び電力需給逼迫の解消に寄与し、「エネルギーテックでローカルを主役に」する仕組みを目指す元リリースはこちら

バックオフィスSaaS・コンサルティングのUniforce、プレシリーズAで約2億円を調達(2022年11月24日発表)

Credit:同社プレスリリース

Uniforce株式会社は、MS・HAYATE1号投資事業有限責任組合、エアトリ、Iceblue Fund、ベクトル、ほか投資家より、約2億円を調達。

同社は2020年8月に設立。代表の砂田氏は、公認会計士として監査法人に所属し実務に従事した経験から本サービスを起案し、起業。「スタートアップから上場企業まで全ての企業で必要なコーポレートガバナンスで企業価値を高めていく」をミッションに掲げ、決算開示業務の業務改革を促進するUniforce 決算開示管理サービス、IPO準備企業の上場支援を行うUniforce IPOクラウドを提供し、サービス名にあわせて、2022年10月より社名を株式会社 start-up studioからUniforce株式会社へ変更している。今回の調達で開発、採用強化を目指す。元リリースはこちら

クラウド型AI医療機器カルディオインテリジェンス、シリーズAファイナルクローズで総額6.3億円を調達(2022年11月22日発表)

Credit:同社プレスリリース

AIを活用した長時間心電図解析ソフトウェアSmartRobin AI シリーズを提供する株式会社カルディオインテリジェンスは、ニッセイ・キャピタルよる2億円を調達。シリーズAの合計額は6.3億円、累計調達額は約8.5億円となった。

同社は2019年10月に設立。代表取締役の田村氏は医師であり、循環器専門医、内科学会認定医、日本医師会認定産業医等として経験を積んできた。取締役、執行役員にも専門家が揃う。脳梗塞の主な原因とされる心房細動は、早期診断や治療による予防が可能である一方、心電図検査に長い時間と手間がかかることが課題視されてきた。本製品を用いて心電図データをクラウド上にアップロードすると、24時間分の心電図波形で約5分と即時に自動解析を行い、心房細動を特定可能となり、従来よりも手軽、かつ非専門医でも発見が容易となるという。元リリースはこちら

ラウンド不明

ブロックチェーンゲーム・VRゲーム開発のThirdverse、約20億円を調達(2022年11月22日発表)

Credit:同社プレスリリース

株式会社Thirdverseは、前澤氏率いるMZ Web3ファンドをリード投資家とし、以下から20億円を調達。累計調達額は約45億円となる。同社は2023年にかけて10本以上のブロックチェーンゲームのリリースを予定しており、ゲームクリエイターを中心にグローバルでの採用を強化していくという。

投資家一覧(アルファベット順)
8DAO / B Dash Ventures / double jump.tokyo / Fenbushi Capital / FLICKSHOT / Holdem Capital / KUSABI / MZ Web3 fund / OKCoinJapan / OKX Ventures / Yield Guild Games

右・國光氏 /左・前澤氏 (Credit:同社プレスリリース

元gumiの國光氏を代表とするThirdVerseは、VRでこそできる特別な体験ができるゲームとして「ソード・オブ・ガルガンチュア」「ALTAIR BREAKER」「X8」等をリリースしてきた。

2022年1月には、ブロックチェーン関連事業を管轄する子会社であるSWORD PTE. LTD.をシンガポールに設立。3月にはドリコムと、4月にはKLabの戦略子会社BLOCKSMITH&Co.とブロックチェーンゲームの開発・運営に関する基本合意契約締結を発表。10月にはBLOCKSMITH&Co.との共同開発によるブロックチェーンゲーム「キャプテン翼 -RIVALS-」を発表、アンバサダーとしてプロサッカー選手の長友佑都氏を起用している。元リリースはこちら