2022年10月24日から2022年10月28日に発表された資金調達ニュースのうち、JP Startups(ジャパスタ)が注目する案件をピックアップしてお届けいたします。
編集部コメント
先週も、Web3に加え、BtoB SaaSが資金調達を発表。お金のデザインからMBOしたFintechでもある400Fや、IVSで受賞したSHEの調達も行われ、先週に引き続き、B向けのみならずC向けサービスにも追い風が吹いてきている様子が窺える。
JP Startupsでも取材済みのugoは、資金調達とともにプラットフォーム連携先の拡大を発表。pepper PARLORだけでなく、ガスト系列レストランでもネコ型配膳ロボットを見かけるようになった昨今だが、今回提携した川崎重工業の「ニョッキー」は応接室のドアを開けてお茶を運んでくれるという。オペレータのロボット化も進んでいるが、オフィスやレストランでロボットが自然と対応してくれる未来もそう遠くなくなってきているかもしれない。
Series A
DEVプロトコル開発のフレームダブルオー、プレシリーズAで2.5億円を調達(2022年10月26日発表)
DEVプロトコルのDeFi、NFT、トークン発行、オーナーシップ認証を始めとした、web3インフラストラクチャを開発・提供するフレームダブルオー株式会社は、リード投資家であるweb3ファンドのgmjpのほか、B Dash Ventures、スカパーJSAT、rikka、01Booster Capitalより、プレシリーズAで2.5億円を調達。累計調達額は3.1億円となる。
同社は2015年8月の創業以来、「すべてのイノベーターが評価され、持続的に挑戦できる社会をつくる」をミッションに、日本とスイスの二拠点でブロックチェーン事業を展開。コードDAOツール「Clubs」、ならびにweb2とweb3を自在に接続する「Khaosオラクル」の開発を手掛ける。今回の調達により、パートナーエコシステムの拡大、スイスにおける事業展開の加速を進めるという。元リリースはこちら。
国際物流プラットフォーム運営のWillbox、シリーズAで7億円を調達(2022年10月24日発表)
国際物流プラットフォーム「Giho」を運営するWillbox株式会社は、既存投資家であるSMBCベンチャーキャピタルをリード投資家とし、同じく既存投資家の三菱UFJキャピタル、丸紅ベンチャーズ、ANOBAKAに加え、 新規にSalesforce Ventures、Golden Asia Fund Ⅲ(台湾の政府系研究機関、工業技術研究院(ITRI)の投資会社である創新工業技術移転股份有限公司(ITIC)と三菱UFJキャピタルとの共同ファンド)、みずほキャピタルを迎え、シリーズAで総額約7億円を調達。
同社は2019年11月の設立以来、「国際物流をより最適に、よりスマートに。」というミッションのもと、主に大型貨物(工業製品)を扱う荷主企業とデータベース化された物流事業者を、直接つなぐクラウド型サービス「Giho」の開発、提供を進めてきた。熟練職人の勘に頼ってきた梱包ロジックをシステム化し、約85社の荷主企業と160社超の物流事業者を、早く、安く、確実にマッチングするという。基盤が整備されたこのフェーズで調達を実施、さらなる成長を目指す。元リリースはこちら。
Series B
お金相談マッチングの400F、シリーズBで12億円を調達(2022年10月25日発表)
お金の相談マッチングプラットフォーム「お金の健康診断」等を開発・提供する株式会社400F(フォーハンドレッド・エフ)は、SBIインベストメントをリード投資家とし、既存投資家であるSkyland Ventures、新たにAflac Ventures、三井住友海上キャピタル、T&D Innovation Fundを加えた調達、並びに従業員持株会への普通株式の第三者割当増資により、シリーズBで総額12億円を調達。累計調達額は18億円となる。
同社は2020年7月に株式会社お金のデザインよりMBO。「お金の悩みを出会いによって解決する」というミッションのもと、プロダクト開発を進めてきた。「お金の健康診断」は、累計200社2,000名以上のFPやIFAが登録する、証券・保険・銀行などさまざまなアドバイスをワンストップで無料相談できる国内最大級のプラットフォームへ成長。今回の調達により、プロダクト開発、採用を強化するほか、金融オンライン・アドバイザー事業の展開、法人顧客へのサービスラインナップ拡大を加速させるという。元リリースはこちら。
女性向けキャリアスクール運営のSHE、シリーズBで18億円を調達(2022年10月26日発表)
女性のキャリア支援を行うSHE株式会社は、ESG重視型グローバルベンチャーキャピタルファンドのMPower Partners Fund とSIG Asia Investment, LLLPをリードインベスターとし、マイナビ、ANRI 、BRICKS FUND TOKYO、千葉道場ファンド、KDDI Open Innovation3号Fund、ならびに金融機関からのデットファイナンスを合わせ、シリーズBで約18億円を調達。
同社は2017年に創業、「一人一人が自分にしかない価値を発揮し、 熱狂して生きる世の中を創る」をビジョンとし、WEBデザインやWEBマーケティングなどのクリエイティブスキルレッスンやコーチングプログラム、 仕事機会を提供する「SHElikes(シーライクス)」を主力として事業を展開。今回の調達で採用と開発を加速させるという。元リリースはこちら。
ラウンド不明
業務DXロボット開発のugo(ユーゴー)、安川電機、川崎重工業等から調達(2022年10月28日発表)
業務DXロボットの開発を手掛けるugo株式会社は、安川電機が開発する産業用ロボット「MOTOMAN(モートマン)」、および川崎重工業株式会社 が開発するサービスロボット「Nyokkey(ニョッキー)」、それぞれと連携させ、各社との協業を開始。また、両社のほか三菱UFJキャピタル、西武しんきんキャピタル、ツクイ・ケアテック、Monozukuri Venturesを加えた計6社より調達した。
同社は2018年創業以来、複数のロボットを誰でも簡単に統合管理できるロボティクスプラットフォーム「ugo platform」を開発、提供。今回の提携で、ugo以外のロボットでも利用できるようにシステムを拡張し、「MOTOMAN」、「Nyokkey」との連携を開始。各社との協業内容の詳細については、2022年11月30日(水) 午後より開催されるイベント「ugo go! 2022」の会場内ブースにて展示されるとのこと。元リリースはこちら。
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