2022年10月10日から2022年10月14日に発表された資金調達ニュースのうち、JP Startups(ジャパスタ)が注目する案件をピックアップしてお届けいたします。
編集部コメント
C向けサービスの調達が目立った今週。決済や働き方の多様化といった、「生活を上手に管理するサービス」から、ペットやコーヒーなど、「生活を豊かにするサービス」まで、ラインナップが増えている。最近では、花、香水、洋服など、「思ってもみなかった、盲点にいた商品との出会い」が届くサービスが増えてきている。未体験の方はまずはどれか一つ、試してみてはいかがだろうか。単調な繰り返しの毎日に少し、ワクワクが追加されるかもしれない。
Series A
イヌネコ専用活動量計を展開するPetVoiceがプレシリーズAで1.5億円を調達(2022年10月12日発表)
イヌネコ専用活動量計「PetVoice」を提供する株式会社PetVoiceが、フューチャーベンチャーキャピタルとSpiral Innovation Partnersを共同リードとし、セゾン・ベンチャーズ、SMBCベンチャーキャピタルを加え、プレシリーズAで総額1.5億円を調達。
同社は、首輪型活動量計と、それと連動するアプリを介しペットの動向見守りや獣医相談ができるセットを開発・販売。獣医療界のKey Opinion Leaderと連携し、臨床データ収集や獣医療現場のPetVoice活用のプロトコル化を進めていくという。元リリースはこちら。
コーヒー通販・サブスクのPostCoffeeがシリーズAで総額4.3億円を調達(2022年10月12日発表)
日本最大級のコーヒー専門通販「PostCoffee」、コーヒーのサブスク「PostCoffeeサブスクリプション」を提供するPOST COFFEE株式会社が、既存株主である三井住友海上キャピタルのほか、新規参加となるギフティ、三菱UFJキャピタル、CARTA VENTURESを加えた4社から、シリーズAで総額約4.3億円を調達。
コーヒー診断で約30万通りの組み合わせから好みのコーヒーが届くコーヒーのサブスクリプションを2020年2月にローンチ。コーヒー専門通販と合わせた会員登録者数は2022年10月に5万人を突破。サブスク会員の月間平均解約率は一桁%台を推移しているという。2022年10月時点で提携するロースターのパートナーは30社となり、コラボレーションパートナーを含めると50社以上の国内外のコーヒーショップと協業。
調達資金でオフラインのチャネルを拡大するほか、今回の引受先となるギフティと連携し、コーヒーギフトの開発と流通にも注力。元リリースはこちら。
チャレンジャーバンクを目指すナッジ、シリーズAで総額23.5億円を調達(2022年10月12日発表)
日本におけるチャレンジャーバンクを目指すナッジ株式会社は、One Capitalをリードとし、新たにKDDI Open Innovation Fund、伊藤忠商事、住商ベンチャー・パートナーズ、三菱商事、三菱UFJイノベーション・パートナーズ、博報堂DYベンチャーズ、ベルシステム24ホールディングス、SMBCベンチャーキャピタル、みずほキャピタル、NOBUNAGAキャピタル等を加え、シリーズAで総額23.5億円を調達。これにより、2020年2月の創業からの資金調達総額は35億円超となる。
同社は「次世代クレジットカードNudge」をリリース、1枚からでも独自券面でのクレジットカードの発行や、NFTをカード利用特典として提供する”Cashless to earn”の実証実験、自治体や地元企業と連携したグリーンフィンテックに関する取り組みなどを進めてきた。提携企業・団体が開設する「クラブ」も現在は100社に迫り、スポーツやエンターテイメント分野に加えて、各種社会貢献活動、EC店舗などの利用者の幅広いニーズに挑戦している。元リリースはこちら。
Series B
「複業クラウド」のAnother works、シリーズBで総額約4.6億円を調達(2022年10月12日発表)
SaaS型の複業マッチングプラットフォーム「複業クラウド」を展開する株式会社Another worksが、米国シリコンバレーのペガサス・テック・ベンチャーズ、みずほキャピタル、QRインベストメント、大分ベンチャーキャピタル、ならびに個人投資家の柳田 将司氏、梅田 裕真氏、鈴木 達哉氏などから総額約4.6億円を調達。
同社は、金銭報酬を主な目的としている「副業」ではなく、スキルアップしたい/地域に貢献したいという経験報酬や感情報酬をも含めた、複数の目的を持つ「複業」の社会実装を目指す。成約手数料無料で複業したい人と企業、自治体、スポーツチームなど多様な就業先とのマッチングを支援。今回の調達で、「複業クラウドfor Series」の強化ならびにグローバル展開も見据え、新規事業開発/マーケティング/採用活動を強化する。元リリースはこちら。
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