2022年9月26日から2022年9月30日に発表された資金調達ニュースのうち、JP Startups(ジャパスタ)が注目する案件をピックアップしてお届けいたします。
編集部コメント
今週も様々なSaaSが調達を発表。投資家サイドでは、最近特に活発な動きを見せる、XTech Ventures、Spiral Capital、DNX Ventures、そしてALL STAR SAAS FUNDの名前が挙がる。上場可能性も高いB2B SaaSが増加する中、プレイヤーのみならず投資家の動きにも今後注目だ。
Seed
goooodsがシードラウンドで5.4億円調達(2022年9月28日発表)
スモールブランド周辺のB2B取引の課題解決を目指すgoooods株式会社(グッズ)は、XTech Ventures、Incubate Fund US、Vela Partners等、日米の投資家、エンジェル投資家より5.4億円(日本円換算、為替は7月26日時点)を調達した。
goooodsでは、販売店開拓、与信管理、債権回収といったECブランド立ち上げにつきものな課題を解決。構造化が未成熟なB2B2C(卸売)市場のデータを収集、改善させ、B2B取引ができるブランドまで成長をサポートしていく狙いであるという。元リリースはこちら。
Series A
PROJECT COMPがプレシリーズAラウンドで2億円を調達(2022年9月28日発表)
エンジニア特化型年収データベースを提供する株式会社PROJECT COMPは、既存投資家のXTech Ventures、Delight Venturesに加え、新規にSpiral CapitalよりプレシリーズAラウンドで合計2億円を調達。これまでの調達合計は3.26億円となる。
同サービスでは、求人情報ではなく実際の給与情報を元に集計し、転職時や給与改定時の情報も継続してトラック。上場企業も対象範囲とし、昇給率なども確認できるようになっている。多忙なスタートアップにおいても適性な人事制度設計ができるようフォローする狙い。元リリースはこちら。
MicoworksがシリーズAで総額18億円を調達(2022年9月30日発表)
Micoworks株式会社は、シリーズAエクステンションラウンドとしてALL STAR SAAS FUND、Eight Roads Ventures Japanより6億円を調達。シリーズAの総額資金調達金額は約18億円、累計資金調達金額は約26億円となった。
同社は、2019年2月より、集客を最大化するマーケティングSaaS「MicoCloud(ミコクラウド)」を提供。2022年8月末時点で導入企業は約500社、導入アカウント数は750を突破。現在は日本及びアジアで普及しているLINEを起点にサービス提供を行っているが、年内にInstagramにも対応予定であり、将来的にはアジアへの本格進出を検討しているという。元リリースはこちら。
Series B
ShippioがシリーズBで16.5億円を調達(2022年9月28日発表)
株式会社Shippioは、既存投資家のほか、日米を拠点とするグローバル投資ファンドDNX Ventures、Spiral Innovation Partners、東京海上日動火災保険、みずほキャピタル、あおぞら企業投資の5社を加え、シリーズBラウンドで16.5億円を調達。累計は約30億円となる。
国際物流プラットフォーム「Shippio(シッピオ)」に加え、新たに荷主向けサービス「Any Cargo」をリリース。今後はグローバルを含めた人材採用、開発、事業領域の拡大に向けたM&Aなどに投資を行っていく予定。元リリースはこちら。
Series C
SkyDriveがシリーズCで総額96億円を実施(2022年9月26日発表)
「空飛ぶクルマ」および「物流ドローン」を開発する株式会社SkyDriveが以下13社ならびに銀行融資により、シリーズCで総額96億円を調達。累計額は約147億円となる。各社との連携状況は以下の通り。
- 関西エリアを中心とした連携
関西電力株式会社
近鉄グループホールディングス株式会社
りそなグループ - ソフトウェア開発での連携
SCSK株式会社 - 量産/インド・アジア地区での販売連携
スズキ株式会社 - 保険設計連携
損害保険ジャパン株式会社
東京海上ホールディングス株式会社 - 部品を中心としたモビリティ開発連携
豊田鉃工株式会社
日本化薬株式会社
日本発条株式会社 - ファイナンス連携
ペガサス・テック・ベンチャーズ
三井住友信託銀行株式会社
株式会社三菱UFJ銀行
同社は2019年に日本で初めて「空飛ぶクルマ」の有人飛行に成功。以降、大阪府・大阪市との協定、国土交通省からの「空飛ぶクルマ」型式証明申請受理といった先駆的な活動を継続。現在は、2025年の大阪・関西万博開催時に大阪ベイエリアでエアタクシーを実現させるべく、二人乗りの機体「SkyDrive式SD-05型(SD-05)」の開発を進めているという。元リリースはこちら。
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