2022年8月29日から2022年9月2日に発表された資金調達ニュースのうち、JP Startups(ジャパスタ)が注目する案件をピックアップしてお届けいたします。
Series B
株式会社REXEVがシリーズBで総額8.3億円を調達(2022年8月31日発表)
e-モビリティで脱炭素社会を目指すEnergy Tech企業の株式会社REXEVは、西日本電信電話株式会社、株式会社ゼンリンフューチャーパートナーズ等を引受先として、エクステンションラウンドで2億円を追加調達、シリーズBラウンド資金調達の合計は約8.3億円となった。
EV電力供給市場の安定化に向け、シリーズB調達完了後に採択された『EV蓄電池アグリケーションによる大規模VPP事業』を推進するとともに、出資各社との協業による新サービス開発を進めていくという。元リリースはこちら。
株式会社THIRDがシリーズBで総額26億円を調達(2022年8月31日発表)
AI建物管理クラウドシステム「管理ロイド」を提供する株式会社THIRDは、ジャフコ グループ株式会社をリード投資家とし、既存投資家である株式会社デジタルガレージの投資事業を行うグループ会社、東急不動産ホールディングス株式会社が出資するCVCファンドに加え、SBIインベストメント株式会社、Spiral Capital株式会社の2社を新たに引受先とし、シリーズBで総額26億円を調達。今回の増資により累計調達額は30.7億円となる。
「Clear Deal , Clear World」のビジョンを掲げ、不動産管理業界の業務効率化を目指す同社は、紙、電話、FAXが中心となっていた業務オペレーションを改善するAI搭載のSaaS型「管理ロイド」「工事ロイド(β版)」を開発、提供。今回の調達により入居テナント向け、物件オーナー向け機能の提供開始など機能強化を目指す。元リリースはこちら。
株式会社GaudiyがシリーズBで総額34億円を調達(2022年8月31日発表)
Web3時代のファンプラットフォーム「Gaudiy Fanlink」を提供する、株式会社Gaudiyは、2022年5月に実施したシリーズBファーストラウンドの25億円の資金調達に続き、ソニー・ミュージックエンタテインメント、三菱UFJイノベーション・パートナーズ、サンリオ、みずほキャピタルを引受先とし9億円を追加調達、総額34億円を調達した。
調達資金は、採用のほか、既存サービス「Gaudiy Fanlink」を拡充するための技術投資や、2023年の春より東南アジア方面への展開を皮切りとしたグローバル展開に活かす。また、2023年内のメタバースをはじめとする新規の事業開発に投資し、中長期的には、IPごとに独自のトークン上場支援を行っていくという。元リリースはこちら。
oVice株式会社がシリーズBで総額45億円を調達(2022年8月31日発表)
oVice株式会社は、シリーズBラウンドで新規投資家および既存株主含む複数投資家を引受先とする第三者割当増資に加え、複数の金融機関からの融資により総額45億円の資金調達、ならびに、オフィスを中心とする空間デザインやコンサルテーションなどを行うコクヨ株式会社と業務提携を実施した。
今回の資金調達および業務提携により、テレワークとオフィス出社が混在する「ハイブリッドワーク」においてシームレスなコミュニケーションを実現し生産性を向上させるための環境構築を加速させるとともに、米国を中心とした海外展開およびそれにともなう人材採用を強化するという。元リリースはこちら。
Series C
H.I.F株式会社がシリーズCファーストラウンドで総額6.6億円を調達(2022年8月31日発表)
AI与信審査技術の開発と提供及び同技術を用いたFintechサービスの提供を行うH.I.F.株式会社は、株式会社アイドマ・ホールディングス、株式会社ボルテックス、識学2号投資事業有限責任組合、紀陽キャピタルマネジメント株式会社(紀陽フィナンシャルグループ)による事業会社を主軸(資本業務提携)とし、シリーズCファーストラウンドで総額6.6億円を調達。セカンドラウンドとして10月末までに追加で3.4億円を調達予定。
独自のAI定性与信審査技術を用いることで、これまで与信付与が困難であった創業間もない企業や、決算書・財務データの入手が困難な企業、金融取引実績の乏しい個人に対しても適切な与信の付与とファイナンスサービスの提供を日本及び海外で実現を目指す。元リリースはこちら。
編集部コメント
8月末という区切りのいい時期であることもあってか、ITサービスで大型調達が相次いだ。ファンダム、ハイブリッド構想などWeb3領域の構想にも加速が見える。また、全体的に、1つのラウンドでの調達を複数回に分ける傾向が垣間見える。
注目記事
AIキャラクターが暮らす「第二の世界」は実現できるか。EuphoPia創業者・丹野海氏が目指す未来 Supported by HAKOBUNE
大義と急成長の両立。世界No.1のクライメートテックへ駆け上がるアスエネが創業4年半でシリーズCを達成し、最短で時価総額1兆円を目指す理由と成長戦略 Supported by アスエネ
日本のスタートアップ環境に本当に必要なものとは?スタートアップスタジオ協会・佐々木喜徳氏と考える
SmartHR、CFO交代の裏側を取材。スタートアップ経営層のサクセッションのポイントとは?
数々の挑戦と失敗を経てたどり着いた、腹を据えて向き合える事業ドメイン。メンテモ・若月佑樹氏の創業ストーリー
新着記事
AIキャラクターが暮らす「第二の世界」は実現できるか。EuphoPia創業者・丹野海氏が目指す未来 Supported by HAKOBUNE
防災テックスタートアップカンファレンス2024、注目の登壇者決定
大義と急成長の両立。世界No.1のクライメートテックへ駆け上がるアスエネが創業4年半でシリーズCを達成し、最短で時価総額1兆円を目指す理由と成長戦略 Supported by アスエネ
日本のスタートアップ環境に本当に必要なものとは?スタートアップスタジオ協会・佐々木喜徳氏と考える
Antler Cohort Programで急成長の5社が集結!日本初となる「Antler Japan DEMO DAY 2024」の模様をお届け