
スタートアップ企業にとって、優秀な人材の確保とエンゲージメント向上は、避けて通れない課題である。その解決策として今、注目を集めているのが「食の福利厚生」だ。しかし、設備の設置や運用コストの高さがハードルとなっている企業も少なくない。
こうした中で、初期費用・設置費用を抑えつつ、従業員の心身をケアできるサービスとして支持を広げているのが、株式会社スナックミーが提供する「snaq.me office(スナックミーオフィス)」である。
「白砂糖・添加物・水素添加油脂」を使わないという厳格な基準で作られた、こだわりのオリジナルおやつ。これらがオフィスにあることで、組織にどのような変化をもたらすのか。
同社の宮本氏に、サービス誕生の背景から、スタートアップが「おやつに投資する」真のメリットまで詳しく話を伺った。
大人にも安心とワクワクを。「スナックミーオフィス」誕生の背景と思い
はじめにサービスについて教えてください。どのような背景でスナックミーオフィスが誕生したのでしょうか?
スナックミーは、元々個人向けの「おやつの定期便」からスタートしました。代表の服部が、「子供に安心して食べさせられるおやつが世の中に少ない」と気づいたことが、サービス誕生のきっかけです。
個人向けサービスを続ける中で、「一日の大半を過ごす職場でもスナックミーのおやつを楽しみたい」というお客様からの声が多く届くようになりました。そうしたニーズに応え、当社が大切にしてきた「安心でおいしいおやつ」をオフィスでも提供できるよう、法人向けサービス「スナックミーオフィス」を立ち上げました。
確かに、オフィスでもおやつを食べたいシチュエーションは多いですよね。 法人向けサービスを展開するにあたり、特に意識していることはありますか?
私たちが届けたいのは、単なる食としての「おやつ」ではありません。数あるおやつの中から、何が届くか分からないワクワク感。それは、子供の頃に感じていたような純粋な楽しみそのものです。「おやつで世界を良くしていく」という思想のもと、大人になっても、そして職場であっても、そのワクワクを感じていただきたい。そのような思いを込めて、日々皆様に良いサービスをお届けしようと取り組んでいます。

手軽に取り入れられる「おやつ」が従業員の満足度につながる
昨今、健康経営や従業員エンゲージメントなどがこれまで以上に重要視されていると感じますが、その理由について、貴社ではどのようにお考えでしょうか?
コロナ禍におけるリモートワークを経て、出社回帰が進む中で、多くの企業や従業員は「なぜ出社するのか」「どう働くのか」を改めて問い直す時期にきています。オフィスは一日の大半を過ごす場所として、その環境が「働く人の満足度」や「人生の豊かさ」に直結するものだという認識が広がっているように感じます。
こうした背景から、心身の健康や働きがいを重視する「健康経営」や「従業員エンゲージメント」が、これまで以上に重要視されています。従業員が「自分は大切にされている」と実感できる環境を整えることが、個人のコンディションを整え、結果として組織全体のパフォーマンス向上につながっていくのではないかと考えています。
食の福利厚生が多くある中で、あえて「おやつ」が重要だと考える理由があれば教えてください。
圧倒的に「手軽に試せる」という点ですね。
たとえば、お弁当のように一食分ずつ消費するサービスはニーズもある一方で、小規模な企業では予算的に厳しかったり、大型の冷蔵庫や冷凍庫といった設備が必要になったりして、導入を断念するケースも散見されます。その点、当社のおやつはすべて常温保存ができるため、電源や冷蔵設備は必要ありません。担当者の方の管理負担を減らせますし、従業員の方も仕事の合間に気軽に好きなものを選んで楽しめます。
導入のしやすさと、日常の中で無理なく取り入れられることは、「おやつ」ならではの大きなメリットだと感じています。
安心して食べられる健康的なおやつをオフィスに届ける
次に、具体的なサービスの特徴についてお伺いできればと思います。貴社のサービスの特徴と、他のサービスにはない強みについて教えてください。
当社のサービスの特徴は、「安心して食べられる、体に優しいおやつ」をお届けしている点です。そのこだわりを実現するために、独自の体制を取っています。
まず、東京の隅田川のほとりに自社キッチンがあり、社員としてパティシエが働いています。そこで日々作られるできたてのおやつを、その日のうちにパッキングして出荷しています。
また、常時100種類以上の幅広い商品を取り揃えているのも、当社の特徴です。これらすべてを内製するのは難しいため、全国470社以上の生産者様とも提携しています。私たちが直接生産者様とやり取りし、独自の「おやつ基準」をクリアした健康的なおやつのみをお届けしています。

今お話に出た、独自の「おやつ基準」とは具体的にどのようなものなのでしょうか? 商品づくりで大切にされているこだわりについて教えてください。
当社で扱っているおやつには、創業時から変わっていない三つの基準があります。1つは「精製された白砂糖を使わない」こと、2つ目は「添加物を極力使わない」こと、そして3つ目が「マーガリンなどの水素添加油脂を使わない」ことです。この3つを満たしたものだけを、スナックミーのおやつとしてお届けしています。
ただ、これらをすべてクリアしたおやつを作るのは簡単ではありません。社内のキッチンで製造するおやつであれば自分たちで細かく調整できますが、外部の提携生産者様にお願いする場合には、「白砂糖を使わずにつくれませんか」といったところから、一社一社レシピをすり合わせています。かなり手間のかかる工程ではありますが、そうした積み重ねが、スナックミーならではのおやつ作りにつながっていると感じています。
また、体にいいことはもちろん大前提ですが、それだけでは続かないとも思っています。やはりおやつは、自然においしく、純粋に食べることを楽しめるものであることが大切です。無理して選ぶものではなく、「おいしいから食べたい」と思っていただけることを重視しています。
健康面に配慮しながら楽しめるのが魅力だと感じました。特におすすめのおやつはありますか?
そうですね。忙しい中でも、罪悪感なく楽しめる間食があるだけで、気持ちが少し楽になることはあると思います。仕事の合間に小腹を満たしながら、少し自分をいたわる時間にできるのは、健康面だけでなく気持ちの面でも大きいのではないでしょうか。
一押しは、自社パティシエ手作りの焼き菓子です。なかでもフィナンシェのシリーズは、個人的に自信を持っておすすめしている商品です。社内のキッチンから、できたてのおやつをすぐにお届けできる。この「できたてのおいしさ」をそのまま届けられる点は、私たちならではの強みだと思っています。
「おやつ」を通じて、自然なコミュニケーションを求める企業へ
では、貴社のサービスはどのような企業と特に相性が良いと思いますか?
特に女性比率の多い企業様には非常に高い支持をいただいております。また、業種を問わず、若年層の従業員が多いスタートアップ企業とも親和性が高く、性別を問わず幅広い層の皆様に楽しんでいただいています。
なるほど。組織課題という観点では、どのようなお悩みを持つ企業に向いているとお考えですか?
よくあるのは、「社内コミュニケーションを活性化したい」「出社に対して前向きな印象を持ってほしい」「エンゲージメントを高めたい」といった課題です。
おやつをきっかけに自然に会話が始まるので、何かを強制するのではなく、日常の中でゆるやかに交流が生まれやすいと感じています。
さらに、低コストで気軽に始められる福利厚生を探している企業様や、複数拠点にできるだけ平等に福利厚生を導入したい企業様にも相性がいいと思います。加えて、サステナブルな取り組みや企業としての価値観を大切にされている企業様にも、考え方の面で共感いただくことが多いですね。また、ナッツやドライフルーツ・植物性プロテインバーなどヴィーガン対応のコースも取り揃えているため、国籍や思想に関わらず提供できる福利厚生を探している、といった企業様にもおすすめです。
初期費用を抑えて、手間なく始めやすい仕組み
次に、導入を検討している企業様に向けて、初期費用や維持費のイメージ、またスモールスタートが可能かどうかについて教えてください。
スナックミーオフィスは、初期費用や設置費用は一切かかりません。必要な費用は、1箱1万円(+税)の商品代のみです。おやつ1ボックスには、個包装のおやつをランダムで50個詰め合わせてお届けしています。費用負担については、企業様にご負担いただく形のほか、従業員の方がキャッシュレスでスマートフォン決済をして購入されるプランもご案内しています。
また、利用人数や契約期間の縛りもないため、低予算でスタートしやすく「まずは試してみたい」という企業様にも導入していただきやすいサービスです。始めやすいだけでなく、状況に応じて見直しやすい点も導入のしやすさにつながっていると思います。

運用面での手軽さや担当者の負担を減らす工夫についても教えてください。
導入までの流れもとてもスムーズで、お申し込みから最短5日でお届けできます。配送箱がそのまま什器として使える状態で届くため、箱を開けて休憩スペースに設置していただくだけで、すぐに従業員の皆様にご利用いただけるようになっています。担当者の方による「詰め替え」や「商品管理」といった運用工数を最小化しています。
また、すべて常温保存のおやつなので、専用の冷蔵庫や自動販売機などの設備を新たに導入いただく必要もありません。自動発注システムのため、都度発注する手間がなく、無理なく続けやすい運用フローになっています。
「おやつ」が会話のきっかけに。導入スタートアップ企業が実感する組織の変化
手軽に始められるのは、ターゲットであるスタートアップ層にとってすごく響く内容だと感じました。実際に導入されているお客様からはどのような反響がありますか?
スタートアップや少人数の組織では、どうしても全力投球で仕事に向き合う場面が多く、食事を後回しにしてしまいがちです。そうした環境の中で「手の届くところに健康的な選択肢がある」という点は非常に喜ばれています。
忙しい中でもほっと一息つける時間づくりに役立てているのではないでしょうか。
コミュニケーション面でも変化を感じているという声は多いのでしょうか?
はい。よくいただいています。自分の作業に没頭していると、どうしても他のメンバーと話す機会が減りがちですが、おやつをきっかけに自然と会話が生まれたり、ちょっとした交流が増えたというお声もあります。おやつが組織の潤滑油のような役割を果たしていることは、導入企業様の事例を通じて実感しています。
スタートアップや比較的人数の少ない組織において、福利厚生に投資するメリットはどのようなところにあるのでしょうか?
福利厚生への投資は、従業員のパフォーマンスや創造性を支える基盤になると考えています。心身が健康で、精神的に余裕がある状態だからこそ、新しい視点やアイデアが生まれやすいためです。
また、少人数の組織は従業員との距離が近く、ニーズに合った施策を選びやすいという特長があります。たとえば、健康意識の高い職場であれば、健康的な置き菓子を導入することで、日常的な満足度を高めることができます。
このように、自社の実態に合った施策を取り入れやすいことは、少人数組織における大きな利点の一つです。従業員の声を反映しながら運用できる点も、福利厚生に投資するメリットだと考えています。

小さな取り組みが、職場環境を変える一歩に
それでは最後に、福利厚生の充実に取り組もうとしているスタートアップ企業へのメッセージをお願いできますでしょうか。
スタートアップ企業の皆様は、日々大きな目標に向かって走り続けているからこそ、心身の健康を支える環境づくりが大切だと考えています。健康は会社にとって大きな資産であり、福利厚生への投資は組織全体のパフォーマンス向上にもつながるはずです。
大きな施策を始めるのはハードルが高い場合もあると思いますが、「オフィスのおやつを少し良いものに変える」といった小さな一歩なら取り入れやすいのではないでしょうか。スナックミーオフィスの導入が、職場の空気を前向きに変え、自然な会話やより良いアウトプットを生むきっかけになればうれしく思います。
おいしく楽しい時間が過ごせるということが、まさに健康の第一歩に繋がりそうですね。本日は貴重なお話をありがとうございました。
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