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データサイエンスでカーボンニュートラル社会を目指す「DATAFLUCT」、事業提携で「becoz」を強化

データプラットフォーム事業を主軸に、受託開発と自社製品の組み合わせにより、多角的な事業展開を進める株式会社DATAFLUCTが、新たに3社との事業提携を発表した。既存事業の強化、新規事業の立ち上げに向けた提携となる。

  • クレディセゾンとの提携:「becoz card」の機能強化
  • 化学メーカのDICとの提携:「becoz wallet」とは別ラインの立ち上げに向けたPoC
  • 不動産テックのGOYOHとの提携:不動産ESGプラットフォーム「EaSyGo」と「becoz wallet」の連携

DATAFLUCTの事業内容

出典:DATAFLUCT説明資料

同社は元々JAXAから生まれたスタートアップ。衛星データを活用して環境配慮のためのプロダクト開発を行ってきた。2022年4月には東京大学エッジキャピタルパートナーズをリード投資家としてシリーズBで合計11億円を調達している。

出典:DATAFLUCT社説明資料

環境価値・社会価値・顧客価値・経済価値を両立させた最適解にたどり着く方法「サステナブルアルゴリズム」を全ての事業開発の軸にし、非構造化データを含むあらゆるビッグデータをカタログ化できるデータレイク/データウェアハウス「AirLake(エアーレイク)」から、脱炭素のための環境価値流通プラットフォーム「becoz(ビコーズ)」、最新の外部データを用いた高精度の需要予測サービス「Perswell(パースウェル)」、データの力でサステナブルなまちづくりを実現する「TOWNEAR(タウニア)」など13の領域の自社サービス開発と、さまざまな産業の企業に向けたDX支援を行う。

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主力サービスの「becoz」

「becoz」は、漠然とした課題としてとらえられがちな環境問題に対し、データサイエンスでモノやサービスの環境価値を可視化し、ステークホルダーによる環境配慮行動を促進することを目指すプロダクト群。「Be CO2 Zero」の頭文字となっているそうだ。

2022年6月には、個人向けにCO2排出量可視化・オフセットサービス「becoz wallet」をリリースしており、これを基軸として、さまざまな領域で企業と連携を進めている。

主力サービス「becoz」のカバー領域。(出典:DATAFLUCT社説明資料)

クレディセゾンとの連携:「becoz card」

出典:DATAFLUCT説明資料

今回発表があったクレディセゾンとの提携においては、「SAISON CARD Digital for becoz(以下、「becoz card」)というバーチャルカードと「becoz wallet」を連携させることで、決済データをもとに個人のCO2排出量を可視化する機能および排出量を前月と比較できる機能を提供開始している。自身が購買した商品がどれほどCO2排出に関係しているのか、1.5℃目標との乖離がどれくらいあるかを簡単に把握できるアプリUIへ刷新されているという。

出典:DATAFLUCT説明資料

カーボンニュートラルを自分ごと化させるべく、どんなカテゴリーでの購買がCO2排出に関係しているのか一目でわかるよう、2021年7月に提携したスウェーデンのインパクトテック企業DoconomyによるÅland Indexをもとにカテゴライズを進めたという。

出典:DATAFLUCT説明資料

DICとの連携

化学メーカーのDIC株式会社とは、プラスチック包装容器のリサイクル製品の購入および回収協力を促すアプリケーションサービスの開発に関し、生活者の行動変容の実証実験準備を開始。DICグループは、全世界で約190の子会社を持ち、60を超える国と地域で事業を展開。包装材料 、テレビやPC等のディスプレイに代表される表示材料 、スマートフォンなどのデジタル機器や自動車に使用される高機能材料を提供。長期経営計画「DIC Vision 2030」において、持続可能な社会実現のための重要施策として、サーキュラーエコノミーへの対応を掲げる中で今回の提携に至っている。

GOYOHとの連携

不動産テック企業である株式会社GOYOHは、衣食住、移動、ツーリズム、建物、消費、コミュニティなどのSDGs / ESGを可視化し、持続可能性の選択肢と価値を機関投資家、住人、企業、観光客に提供する不動産ESGプラットフォーム「EaSyGo」を開発・運営。

出典:DATAFLUCT社説明資料

今後は、「becoz(ビコーズ)」と「EaSyGo(イージーゴー)」を組み合わせて、不動産オーナー、ホテルリゾート運営会社、宿泊者などに対する環境価値創出・流通プラットフォーム組成に取り組み、不動産の利用に伴うCO2排出量の可視化、オフセット等を行っていくという。

DATAFLUCTが目指すカーボンニュートラルな未来

出典:DATAFLUCT社説明資料

同社はbecoz walletやこのような他社との提携を通してカーボンニュートラル、サーキュラーエコノミーを推進していく方針。今後の動きに注目だ。

編集部コメント

注目集まるサステナビリティ分野の中でもプレイヤーが増加してきているカーボンオフセット。多角化経営を強みとするDATAFLUCTが各方面の事業者と提携し、becozの機能が強化され、エンドユーザーの意識変容を促していく流れに注目。

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